第8回-補足A .vtkファイル(paraview)
第8回では、解析結果を.vtkファイルとして出力し可視化しました。
そこで.vtkファイルの作り方をまとめたいと思います。
1 paraviewと.vtk
そもそも、paraviewとは無料で使える可視化ソフトです。
趣味や研究で数値解析を行う方には、なじみのあるソフトなのではないでしょうか。
今回はLegacy vtkファイルについて紹介していきます。
Legacy以外もあるようですが、名前の経緯等は詳しくないので割愛します。
下記は.vtkファイルの例になります。コピーして「a.vtk」などのファイル名で保
存すればparaviewで読み込めると思います。
# vtk DataFile Version 2.0 test ASCII DATASET UNSTRUCTURED_GRID POINTS 9 float 0.0000000 2.0000000 0.0000000 1.4140000 1.4140000 0.0000000 2.0000000 0.0000000 0.0000000 0.0000000 1.5000000 0.0000000 1.0600000 1.0600000 0.0000000 1.5000000 0.0000000 0.0000000 0.0000000 1.0000000 0.0000000 0.7070000 0.7070000 0.0000000 1.0000000 0.0000000 0.0000000 CELLS 4 20 4 0 1 4 3 4 1 2 5 4 4 3 4 7 6 4 4 5 8 7 CELL_TYPES 4 9 9 9 9 CELL_DATA 4 SCALARS temp float LOOKUP_TABLE default 959.6133290 919.4422370 879.6988264 840.5881765
1行目:vtkファイルのバージョン
2行目:データ名、なんでも大丈夫
3行目:ファイルの型
4行目:格子のタイプ
とりあえず「UNSTRUCTURED_GRID」(非構造格子)でいいと思います。
5行目:「9」は格子点の数
6-14行目:格子点の座標
数は5行目の数と一致すること。
15行目:「4」はセルの数、「20」はデータの数
16-19行目に書かれている数字の数が「データの数」となる。
16-19行目:セルの構成データ
一つ目の「4」はそのセルを作る格子点の数。もし三角形なら「3」になる。
二つ目以降は一周するように格子点番号を並べる。この番号は0から始まり、6-14行目の点が順に番号付いている。
20行目:「4」はセルの数
21-24行目:セルの形の番号をそれぞれのセルに対応するように記入
四角形には9の番号が割り当てられているため、すべて9を入れています。
その他の番号は公式のpdf(p9)を見てください。
https://vtk.org/wp-content/uploads/2015/04/file-formats.pdf
25行目:「4」はセルの数
26行目:データの名前
「temp」は速度や温度などのスカラー値の名前を記入
27行目:データの参照方法
このままでいいと思います。
28-31行目:それぞれのセルのスカラー値
ざっくりとこのような形になっています。
細かい内容は下記の公式のページを確認してください。
https://vtk.org/wp-content/uploads/2015/04/file-formats.pdf
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
by hide
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