簿記一級のエッセンス1時間目
指針
・簿記一級テキストの要点をまとめつつ、基礎編応用編のテキストを通読
・計算問題集49問を仮説を立てつつ解く
・上記サイクルを2回行い、どの程度理解が深まったかを評価する。評価の基準は、問題の正答率と問題設定から周辺知識をどれだけ連想できるかの定量と定性の両面から自己評価する。
1. 簿記一巡の手続き
①開始手続き
②営業手続き
③決算手続き
(仮説)①開始手続きは、なんとなく理解している。例えば、決算手続きにおいて、売上原価=仕入れー期末商品棚卸高+期初の在庫
みたいなことをしたのと前払い保険料とかをBSに積んだのをPLに反映したりとかだった気がする。次に、テキストを見てみる。
①開始手続き:経過勘定科目の際振替仕分けを行う
前払費用/前受収益/未払費用/未収収益
③決算整理仕訳
減価償却費の計上/貸倒引当金の計上/売上原価計算/費用と収益の見越し/繰り延べの仕訳
ここまで読んで、経過勘定科目の考え方に説明の飛躍を感じましたので、自分用のメモを詳しく残しておきます。
例えば、期末のBSに未払い利息が含まれていたということは、支払うべきタイミングがすでに来ている利息を払わずに済ませていることを意味する。
決算に当たっては、利息分が今季の決算で+の収益扱いされるのを防ぐために、先にPLで費用計上しておく。そうすると繰延利益が減る(PL上で、現金の増減がない架空の支出が発生する)ので、BSはバランスする訳だ。そして、次の期に利息の支払いが行われ、その中に未払い分も含まれていることになる。ここでポイントなのは、実際の利息の支払いの時にだけ、現金の残高が変動することだ。実際の利息の支払いにおいて、その内訳が問題文で明記されないために理解が難しくなる。自分の理解のために次の指揮を残しておく。
(期中の支払い利息)=(前期未払い分)+(今期支払うべき分の一部)
2. 損益計算書
雑費と雑損失は覚えておかないと無理。
経常利益が、通常の営業活動ではないが毎期発生するなんらかの収支を反映したものと理解しておけば、まあ良いのではないか。経常利益の下に、特益と特損が並ぶ。
少し飽きたので、次は新しい内容に跳んでみる。
3. 社債
社債というものを初めて勉強した時に感じた違和感は、なぜ発行額が社債の額面と違うのだろうということです。私の理解では、社債を引き取る人の旨みは、額面に対する利息の獲得にあると思っています。よって、額面が変わってしまうと利息の計算もよく分からないのですが、、、
読み進めてみると、まず実行利子率と券面利子率を理解しなければいけないことがわかった。実行利子率は、そのまま社債の現在価値を計算するときの割引率として採用される。例えば、「3年後に10,000円を返すので、10,000円を貸して欲しい。」と言われてそのまま貸す人はいない。現在の10,000円は3年後の10,000円よりも価値が高いので、貸す側が損をしていることになる。
では、友人だからこちらの儲けは0円でいいから金を貸すことにしたらいく渡すか?割引率を3%とすれば、3年後の10,000円の現在価値は、約9151円なので9151円を貸してあげて3年後にきちんと返してもらえれば、お互いに損得は0円である。これでようやく、スタートラインに立つことができた。
さて、実際に融資を受けるに当たっては、相手に利息を支払う必要がある。この時の利率を券面利子率という。問題文では、実行利子率に触れられることはなく券面利子率のことを単に利率と表現するようだ。
ここまで理解できたところで、BSの負債に計上された社債がどのように焼却されていくのか考えてみました。
・発行時には、現預金と割り引かれた社債の勘定がバランスしているはずです。
・券面利子率に従い実際に支払われた利子は、単純な支出であり、現預金が減少します。
・では、肝心の社債そのものの価値は変動しないのでしょうか??
社債の価値は、実際のところ変動する。
例えば、3年後に10,000円返済する約束をした時の価値は、9151円だった。この債権が時間が経ち、明日10,000を返済してもらえる券になったらこの債権の価値はほぼ10,000円に等しくなっているはずだ。融資を受ける側からすれば、今すぐに社債が償還されることになった時の支払額がBSに積まれているのだと思えば良い。
さて、読み進めているとさらによく分からないところが出てきました。利息法の償却額を計算する式が、直感的に理解できるものではありません。。。。と、思いましたが割と自明な関係でした。結局債権の簿価は、満期に額面と同じになれば良いのです。
(利息法による償却額)=(帳簿価額)*(実行利子率)-(額面価額)*(券面利子率)
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