工学系大学院生のブログ

2人の大学院生による雑記ブログ

月別: 2020年6月

第8回-補足B コードについて

第8回では一般座標系における熱伝導方程式を解きました。 ただ、コードが長くなることもあり、複数ファイルに分けてあり、読みづらくなっています。 また,前処理,メイン計算,後処理と色々あるので,それぞれの名前を簡単に説明させてください. 1 pre.jl 格子生成プログラム下記のファイル,フォルダを作成します. grid/nodes:座標点grid/nodesnum:座標点数grid/vecAx:xi方向の面積ベクトルgrid/vecAy:eta方向の面積ベクトルgrid/nodes_forvtk:vtkファイル用の座標点grid/element_forvtk:vtkファイル用のセルデータ(セルを作る四点を格納)result/:計算結果格納フォルダpost_re.....

第8回-補足A .vtkファイル(paraview)

第8回では、解析結果を.vtkファイルとして出力し可視化しました。そこで.vtkファイルの作り方をまとめたいと思います。 1 paraviewと.vtk そもそも、paraviewとは無料で使える可視化ソフトです。 趣味や研究で数値解析を行う方には、なじみのあるソフトなのではないでしょうか。 今回はLegacy vtkファイルについて紹介していきます。Legacy以外もあるようですが、名前の経緯等は詳しくないので割愛します。 下記は.vtkファイルの例になります。コピーして「a.vtk」などのファイル名で保存すればparaviewで読み込めると思います。 1行目:vtkファイルのバージョン 2行目:データ名、なんでも大丈夫 3行目:ファイルの型 4行目:格子.....

第8-5回 熱伝導方程式(一般座標系)[python,julia]

\begin{eqnarray}\frac{\partial \hat{Q}}{\partial t} + \frac{\partial \hat{E}}{\partial \xi}+\frac{\partial \hat{F}}{\partial \eta}+\frac{\partial \hat{G}}{\partial \zeta}=0\end{eqnarray} 第8-5回では,一般座標系における熱伝導方程式のまとめについて行っていきます. 1 一般座標系における熱伝導解析 今回考える格子は次の図の通り、1/4の円に対する熱伝導方程式を解きます。セルも図のように円に沿ったものになっています。 番号付けしている4つの面に対し下記の境界条件を課しています.....

第8-4回 一般座標系における熱伝導方程式の離散化[python, julia]

\begin{eqnarray}\frac{\partial \hat{Q}}{\partial t} + \frac{\partial \hat{E}}{\partial \xi}+\frac{\partial \hat{F}}{\partial \eta}+\frac{\partial \hat{G}}{\partial \zeta}=0\end{eqnarray} 第8-3回では,一般座標系における熱伝導方程式の離散化を行っていきます. 一般座標系の取り方は自由であるため,全ての格子において長さ1の直方体になる様に定義しています.(\(\Delta \xi =1, V=1\)) まず,デカルト座標系における熱伝導方程式は次の通りです. $$ \frac.....

第8-3回 一般座標系における\(\xi_x\)の評価方法[python, julia]

\begin{eqnarray}\hat{Q} &=& \frac{Q}{J} \\\hat{E} &=& \frac{1}{J} \left( \xi_x E+ \xi_y F + \xi_z G \right) \\\hat{F} &=& \frac{1}{J} \left( \eta_x E+ \eta_y F + \eta_z G \right) \\\hat{G} &=& \frac{1}{J} \left( \zeta_x E+ \zeta_y F + \zeta_z G \right) \\\end{eqnarray} 前回は上記のように一般座標系における方程式を導きました.ここか.....